近いようで遠い存在。「退職給付債務」とは?
こんにちは。
株式会社UCHIAGEの経理事務担当です。
みなさん、「退職給付債務」をご存知でしょうか。
「退職金」はよく聞くかと思いますが、「退職給付債務」は聞いたことない方も多いのではないでしょうか。
今日は「退職給付債務」について書いていきたいと思います。
「退職給付債務」とは??
退職給付債務とは、『将来従業員に支払わなければならない退職金のうち、現時点で会社が用意するべき金額』のことをいいます。
会計上、会社で支払う退職金制度がある場合は、退職給付債務の算定が必須となります。
なぜ退職給付債務の算定が必要なのか?
そもそも退職金は従業員が会社を辞めたときに支払われるものです。
その退職金はなぜ支払われるのかというと、退職する日まで従業員が会社に在籍し、働いてくれたからです。
つまり退職金は、辞めたその瞬間に発生するものではなく、従業員が働いて在籍している間に少しずつ発生するもの、と会計上では考えられるのです。
以前の記事で、会社は基本「発生主義」だとお伝えしました。
この「発生主義」の考え方により、いま在籍している従業員の人たちが働いた(発生した)分だけ、退職金を債務として会社で計上する必要があるため、退職給付債務の算定が必要なのです。
いかがでしたでしょうか。
次回は退職給付債務の計算方法についてお話したいと思います。
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