手形のその他の処理について(手形の割引き)
こんにちは。
株式会社UCHIAGEの経理事務担当です。
前回は、手形の裏書き処理について紹介しました。
uchiage-keiri-jimu.hatenablog.
今回は手形の割引きについて、お話します。
手形の割引きとは
手形の受取人は、受け取った手形を、支払期日よりも前に銀行で現金化できます。
このことを「手形の割引き」と言います。
手形の期日よりも前に現金を受け取るため、手形に記載されている額面をそのまま受け取れるわけではなく、
手形を現金化する日付〜本来の支払期日までの期間の金利(利息)が割り引かれる(差し引かれる)ため、このように呼ばれています。
手形の割引きのメリット
大きなメリットは、手形をすぐに現金化できることです。
前回の裏書きとは異なり、現金を受け取るため、即キャッシュフローの改善につながります。
手形の割引きのデメリット
手形の割引きは、手形を担保にした「融資」といえます。
そのため、振出人に対して支払能力があるか、審査があります。
その審査の結果、振出人に支払能力が無いと判断されると、手形の割引きをすることができません。
また、手形の裏書きと同様に、振出人が支払いをしなかった場合、受取人がその支払いの責任を負うことになります。
手形の割引きの仕訳処理
受け取った受取手形の額面と、銀行から受け取る金額の差額(割引分)を“手形売却損”として、処理します。
<手形の受取人>
現金 90/ 受取手形 100
手形売却損 10
いかがでしょうか。
審査等があり、少しハードルが高いですが、早く現金化できる、というメリットはかなり大きいのではないでしょうか。
次回は約束手形以外の話題についてご紹介したいと思いますので、お楽しみに!
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